戦評
平成23年度関西学生春季リーグ第5戦 対大体大
春季リーグ第5戦、相手は大阪体育大学である。相手は言わずと知れた強豪中の強豪であり、現時点での実力は確実に相手が上であろう。しかし関大はここまでコート内の者だけでなく、スタッフ、マネージャーも含めチーム全員で戦ってきた。チーム全員の力を結集することで難局を乗り越えてきたのである。力に優る相手に対し、関大がいかにチーム一丸となって戦い、いつも言っていることであるが、「気持ち」で特に今日は絶対に負けないことが最大の焦点となる試合である。
立ち上がり関大は主将田月のミドルシュートで先制、それに四回生中嶋が続き、3連続得点で波に乗る。ディフェンスでは三回生長谷(直)、金田の両センターディフェンスが気迫のこもった当たりで相手エースに強くプレッシャーをかけ、たびたびミスを誘う。そこからの速攻で四回生平木らで加点し、関大ペースが続く。残り5分を切ると四回生森の好守からの速攻が連発し、5連続得点と一気に突き放し、19対13と6点リードで前半を終了する。
ハーフタイム、6点のリードはないと思い、前半同様にディフェンスで耐え、速攻で走り勝つことを確認する。そのミーティングの最中の学生の眼差しは真剣そのものであり、学生のこの試合にかける思い、そしてチームの一体感がひしひしと伝わってくる。そして後半を迎える。
後半に入ると体大はディフェンスシステムを変更し、高い位置から関大ボールを奪取にかかる。関大は四回生ポスト佐伯の活躍で得点するも少しずつ差を詰められ始める。四回生湯川、三浦らで懸命に応戦し、辛うじてリードを保ちながら終盤を迎える。しかし残り10分を切り、攻撃でミスを連続して犯してしまう。そこからの速攻でついには残り5分、同点とされてしまう。平木が返すも体大の勢いは止まらず、逆転を許してしまい、32対29で本当に悔しい敗戦となってしまう。
今日は学生に対して何も言うことはない。今までで最高のゲームが出来たと思っている。1試合を通して気持ちが切れる場面は一度もなかった。最高の集中力で戦うことができたと思っている。特に前半の戦いぶりはわがチームながら誇りに思えるほどであった。試合に出ることができない者たちの思いを背負って戦うことがしっかりできていたと思う。今後も続けていきたい。
またベンチメンバーでない部員たちの応援は素晴らしかった。最高のサポートをしてくれたと思う。コート上のメンバーにもその熱い思いはしっかりと伝わっていた。チームの一体感を心から感じることができた。感謝している。
では敗因は何だったのだろう。それはやはり体力面にあるのではないだろうか。平均身長で約10p上回る体大に対し、前半から激しいディフェンスをしかけたため、終盤にスタミナが切れてしまい、ミスにつながったのではないだろうか。残り10分だけのスコアでは1対7と6点のリードを許してしまっている。ここに最大の敗因が現れている。これについては監督である私がより気をつけてトレーニングに取り組ませなければならなかったと反省している。春季休業中、週3回にわたってランニングトレーニングと筋力トレーニングに励んだもののまだ十分ではなかった。西日本大会、秋季リーグに向けてよりハードな内容のものが求められよう。しっかりと取り組みたい。
またこれは体力面ともリンクするものであるが、リードしている場面での時間の使い方も課題を残した。特にミスから相手に逆速攻を連続して許した場面が悔やまれる。戦術面も含めてまだまだ改善の余地はあろう。体力面同様、しっかりとした取り組みが必要である。
しかし、今日の試合で関大が本当にいいチームであることが証明されたと思う。チームの一体感については監督の私が言うのも何だが本当に素晴らしいと思う。一人ひとりが自分に何が求められているか、何をするべきなのかということを理解しているからこそこのような雰囲気につながっているのであろう。今後もずっと続けていきたい。
春季リーグは残り2試合である。今日、このように体大と互角に戦うことができたからこそ残り二つ、絶対に勝利したい。それができなければ今日の試合が嘘になってしまおう。しっかりと実力を出し切り、今日の試合同様、関大がいいチームであることの証明をしたい。
(男子部監督 中川昌幸)


