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戦評

平成26年度関西学生秋季リーグ第2戦 対近畿大学

秋季リーグ第2戦、相手は近畿大学。春季リーグで悔しい1点差負けを喫した相手である。春のリベンジを果たすべく、全員で気持ちを一つにして臨んだ試合である。

立ち上がり、関大は相手エースに対応できず、後手に回ってしまう。相手に1点、2点リードされる展開となるがここで4回生竹安がミドルシュートで連続得点し、流れを引き戻す。ディフェンスでも徐々に激しい当たりがでるようになり、相手ボールを奪取する。そこからの速攻で四回生白井、三回生西塚らで得点し、ペースをつかむ。しかし一方的な流れにはできず、前半を14対12と2点のリードで折り返す。

ハーフタイム、序盤に受けにまわってしまい、それゆえに相手に得点を許したことを全員で猛省するとともに、自分たちの成長のために相手に向かっていく強い意志をコート内で見せることを再確認して後半へと向かう。

後半に入っても序盤は一進一退となる。しかし相手7メートルスローを四回生GK田中がファインセーブする。そこから流れが一変し、四回生橋本、二回生田辺らが速攻で連続得点する。セットオフェンスでも四回生長谷を中心に次々と得点し、一気に差を広げる。終盤、反撃される場面もあったが、最終的に29対22で関大の勝利となった。

今日の試合の反省はやはり試合の入りで受けにまわってしまい、相手にプレッシャーをかけられなかったことに尽きる。力の差があれば結果的にはそれでも勝てるかもしれない、しかしそれでは自分たちの力を出し切ったことにはならず、試合を通して自らが成長することはできないだろう。常にベストを尽くし、戦い抜くことこそが自らを成長させるのである。このことを胸に刻み、試合に臨まねばならない。猛省してほしい。

一方、そのような中でも自分たちで修正し、流れをこちらに引き寄せられたことは評価できよう。春季リーグでは負の連鎖が止まらず、ズルズル行く場面があったが、今日の試合ではもうそれは過去のものとなっていた。やはりこれは全員の精神的成長であろう。だからこそ先にあげたように試合の入りからもっともっと自分たちの100%を出し切ってほしい。次戦への課題である。

開幕から2戦続けて1点差負けだった春とは違い、秋は2連勝という滑り出しとなった。しかしまだまだ課題は多い。次戦ではこの試合での反省をいかにコート上で体現できるかが課題となる。しっかりと練習で修正して次戦に臨みたい。

(男子部監督 中川昌幸)