関大生の方へ OB・OGの方へ 高校生の方へ

戦評

平成26年度関西学生秋季リーグ第3戦 対京都産業大学

秋季リーグ第3戦、京都産業大学との試合である。相手はテクニック溢れるプレーを見せるプレーヤー2人を軸にテンポよく攻撃を組み立ててくる好チームである。いかに彼らに自由を与えず、ディフェンスでプレッシャーをかけ続けることができるかが焦点となる試合である。

試合開始より関大は四回生橋本、二回生金内を中心とするディフェンスが機能し、相手ボールを次々と奪取する。そこからの速攻で三回生西塚、二回生田辺らがポイントを重ね、流れに乗る。また三回生GK清水も好守をみせ、前半は終始関大ペースとなり、22対11と大きくリードして後半へと向かう。

ハーフタイム、前節とは違い、試合の入りから相手にプレッシャーをかけることができているためこちらのペースになっていること、そしてこれを後半も続け、ただ勝つのではなく、内容ある試合をして自分たちの成長へとつなげることを確認しあって後半へと臨む。

後半に入ると退場者が出てしまい差を詰められる場面もあったが、セットオフェンスで四回生長谷のリードから四回生竹安、白井らで得点し、流れを引き戻す。終盤には四回生岡本、根津らもゴールを決め、コートと応援席がまさに一体となった感覚を覚える。最終的に39対25で関大の勝利となった。

今日の勝因は何といっても前半ディフェンスでプレッシャーをかけ続け、相手に自由にプレーをさせなかったことに尽きる。前節の反省を生かし、スタートからペースをつかむことができた。これからも今日のような気持ちで試合に臨み、相手に向かっていってほしい。ずっと続けてほしい。

また終盤交代で出場したプレーヤーたちが次々と活躍してくれたこともとてもうれしい。特にこれまでずっとチームを支えてきてくれた四回生が得点をあげてくれたことが本当にうれしい。そしてそれに呼応してベンチ、応援席がこの日一番の盛り上がりを見せたところに関大ハンドボール部の目指してきた姿があった。そこにはまさにチームとしての一体感があり、会場にいた誰しもに関大の良さを理解してもらえただろう。ただ強いだけではなくいいチームと言ってもらえることが最大の評価である。それをまさに体現できたことが素直にうれしい。これからも全員で努力し、今日のような気持ちを全員で味わいたい。

しかし、プレー面もチームとしての姿勢もひとたび努力を怠ればその歩みは止まる。学生たちには今日の試合に満足せず、より高みを目指し努力し続けてほしい。それこそがチームそして自らの成長につながるのである。次戦も今日以上の内容の試合ができるようしっかりと準備し、全員で戦いたい。

(男子部監督 中川昌幸)