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戦評

平成26年度関西学生秋季リーグ第4戦 対立命館大学

秋季リーグ第4戦、相手は立命館大学。ここまで関学、桃山大を撃破し、相手は波に乗っている。勢いのある相手に対し、受けに回るのではなく、前節同様こちらからチャレンジしていく姿勢を保ち続けることができるかが焦点となる試合である。

立ち上がり関大は四回生河本、白井らで3連続得点し、ペースをつかむ。だがそこから攻撃にミスが出始め、相手の速攻を許す。その嫌な流れを四回生長谷のリードからの二回生田辺らの得点で断ち切り、再び流れを引き戻す。前半終了時には15対9と6点差に広げて折り返す。

ハーフタイム、攻撃でのミスが相手の得点につながってしまっていることを指摘する。いちいち味方のミスに不満を抱くのではなく、そのミスを全員でカバーする姿勢こそがチームに求められていることであり、それこそが勝利に不可欠であることを確認し、後半へと向かう。

後半に入っても相手のプレスディフェンスに手を焼き、攻撃でミスをおかしてしまう。そのため常に後手に回ってしまい、残り10分を切り2点差まで追い上げられる。しかしここで二回生金内の身体を張ったディフェンスや三回生GK清水の好守により再び流れを引き戻す。終盤には竹安、田辺、そして四回生黒澤らの得点で突き放し、27対21で関大の勝利となった。

今日の試合、特に後半は非常に苦しい展開となった。その原因はやはり攻撃でのミスの多さにある。練習でしっかりと自分たちを追い込むことができていないから試合であわててしまう.もっともっと厳しさをもち、ハードな練習をせねばならない。猛省してほしい。

また終盤はできていたものの、味方のミスに対し全員でそれをカバーする姿勢を見せられなかった場面があったことが残念である。自分たちがコートに立っているのは何のためかということをもう一度思い出してほしい。部員43人を代表してコートに立っていることを再確認してほしい。それが胸に刻まれていたならば自ずと何をするべきか答えは出るはずである。チームのために自分には何ができるかを考えてほしい。コートに立つ者はプレーで結果を出すこと、ベンチの者は自分がコートに立ったときいかにしてチームに貢献できるかしっかりと準備すること、応援席の者たちはいかにして仲間をサポートし、チームを鼓舞することができるかということ、ここにあげた例だけでなく様々な事柄が挙げられよう。大切なことはチーム内での自分の役割をしっかりと認識し、いま自分は何を為すべきなのかということを理解することではないだろうか。そしてそれが自分の望まないことであってもチームのためならばそれを厭うことなく行う姿勢ではないだろうか。それこそが「いいチーム」と呼ばれるためには重要であろう。しっかりとやっていきたい。

今日の試合は反省点ばかりであったが、苦しい展開になりながらも盛り返し、勝ちきることができたことは成長の証でもあろう。だからこそ先述したチームとしての姿勢にこだわりたい。今後、リーグも終盤戦へと突入していくが、部員全員でチームを盛り上げ、結果だけでなく過程にこだわり、全員で成長していきたい。

(男子部監督 中川昌幸)