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戦評

平成26年度関西学生秋季リーグ第5戦 対関西学院大学

秋季リーグ第5戦、相手は宿敵関学である。春季リーグでは逆転の末、1点差で敗れた。6月の関関戦でリベンジし、ここまで1勝1敗。相手はこのリーグ、調子に波があり、今ひとつ乗り切れていないが、関大との試合では必ずチーム一丸となって戦ってくる。それを受けるのではなく、こちらからアグレッシブに仕掛けていくことで活路を見出せるだろう。雌雄を決すべく、試合へと臨む。

立ち上がり関大は四回生橋本、二回生金内を中心とした強固なディフェンスから関学のミスを誘発する。そこからの速攻で四回生白井、長谷らで得点し、流れに乗る。途中8点リードする場面があったもののそこからノーマークシュートを外し、相手に詰め寄られる。何とか15対11と4点リードして前半を折り返す。

ハーフタイム、セットディフェンスで強く当たることで相手に自分たちのプレーをさせていないことがリードしている要因であり、これを後半も続けることを確認する。そしてノーマークシュートなどのオフェンスミスが相手の得点につながっていること、これを断ち切り、決めるべきところでしっかりと決めきることを誓い合って後半へと向かう。

後半に入ると四回生竹安がミドルシュートを連発し、再び点差が開く。しかしまたノーマークシュートを外し、それ以上の差を広げることができない。関学も必死に反撃するが三回生GK清水が好守を連発し、差を詰めさせない。そこから二回生田辺がサイドから決めるなどして点差を広げる。終盤、関学の怒涛の反撃の前に苦しんだものの何とか25対23と2点差で勝利することができた。

この試合の反省は決めるべき場面で決められず、自分たちで苦戦の要因をつくってしまったことである。特に前半、大きくリードした場面で決めきれず、相手にとどめを刺せなかったところが大きな問題点である。これと同じ場面が前節の立命戦でも見られた。このような試合をしていてはいつまでたっても安定感のある戦いはできないだろう。解決策はやはり練習から意識を高め、一本のシュートを大切にすることしかないだろう。部員たちは反省するとともにしっかりと取り組んでほしい。

反対に勝因となったのはやはり粘り強いディフェンスだろう。どれだけ注意していてもミスは起きてしまう。それを全員でカバーしてこそこちらへと流れが傾くのである。オフェンスと違い、ディフェンスはどちらかというと地味なものである。しかし、その重要性は何よりも大きいことが少しずつではあるが部員たちに根づいてきたことがここにきてのディフェンスの安定につながっている。だがまだまだレベルアップできる部分は確実にある。その部分をいかに自分たちで見つけて高めることができるかが次への課題となろう。努力していきたい。

さて、次戦はいよいよ両校全勝で優勝をかけて大阪体育大学と対戦する。西日本大会では終始リードしながら終了間際に追いつかれ、延長戦の末に敗れてしまった。その日から秋季リーグでのリベンジを誓い、ここまでやってきた。舞台はホーム関大中央体育館である。全勝でホームで優勝をかけて戦うことなどこれからもうないかもしれない。部員たちにはその幸せを噛みしめてプレーしてほしい。そして試合に向けてチーム一丸となって努力し、全員で栄冠を勝ち取りたい。

(男子部監督 中川昌幸)