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戦評

平成27年度関西学生春季リーグ第4戦 対立命館大学

春季リーグ第4戦、相手は立命館大学。ここまでなんとか3勝したものの試合ごとに反省材料があり、まだまだ発展途上の関大。相手うんぬんではなく、自分たちのハンドボールができるか、いわば内容にこだわり、一試合戦い抜くことができるかが焦点となる試合である。

立ち上がり関大は一回生重岡の鋭いカットインから得た7メートルスローを三回生田辺が鮮やかに決めて先制する。その後も三回生須田、二回生石田のミドルシュートなどで試合を優位に進める。守っては立ち上がりの時間帯はディフェンスの足が動かず、ミドルシュートを浴びる場面もあったが、その後は四回生柏木を中心としたディフェンスが十分に機能する。相手に苦しいシュートを打たせ、確実に二回生GK出原がキープ、速攻につなげる。それを主将西塚らが確実に決め差を広げる。前半は終始関大ペースとなり、20対7と13点差をつけて折り返す。

ハーフタイム、前半はディフェンスが機能し、差を開くことができた。しかしこれを一試合を通じてできなければ意味がない。後半も相手に合わせず、試合前の目標どおり内容にこだわって戦うことを誓い合って後半へと臨む。

後半開始直後、ミスが続き得点できない時間帯が続く。しかしこの間も四回生熊代らが気迫のこもったディフェンスで相手に得点を許さない。その後、石田のミドル、三回生金内のポストシュートなどで差を広げる。残り10分ではメンバーを全員交代する。メンバー交代後も二回生森川の速攻、四回生山本のミドルシュートなどでペースを握り続け、そのままタイムアップ。38対16で関大の勝利となった。

今日の試合、試合開始前に確認し合ったように内容にこだわり続けられたことが大きい。これまでならば相手に合わせてしまい、ここまでの快勝はできなかった。しかし今回はどれだけリードしようとも相手に合わせるところはなかった。特にディフェンスでは最後まで足が動き、相手にプレッシャーをかけ続けることができた。この部分が大きい。これを続けていきたい。

またこの意識はチーム全員に浸透している。試合中、差が開いていってもベンチ(特に4回生)からはコート内への指示および叱咤激励の声がかけ続けられていた。だからこそ交代してからも試合にすんなり入ることができたのだろう。また、メンバー外の者も応援席から常に声を出し続け、仲間を鼓舞してくれている。本当にありがたい。このようにチームが勝利という一つの目標に向かって団結できているからこそ良い内容のゲームができているのだろう。絶対に続けていきたい。

今日の試合、良い面がたくさん出たがすべてが良かったわけではない。反省すべき点があったことも事実である。特に後半の出だしでミスが続いた場面など場合によっては命とりとなることもあろう。勝利に浮かれることなく悪かったところはしっかりと反省し、次につなげたい。

これで何とか4試合、全勝することができた。開幕当初と比べると徐々にではあるがチームらしくなっては来ている。しかしまだまだ全ての面において発展途上のチームであることは確かである。だからこそ日々の練習が大切となる。しっかりと目標を持って練習することでしか自分たちを高めることはできない。常に言い続けていることではあるが、チームが好調である今だからこそ今一度その意味をかみしめてもらいたい。しっかりと地に足を着け、次戦に向けて一歩一歩前進したい。

(男子部監督 中川昌幸)