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戦評

平成27年度関西学生秋季リーグ第1戦 対同志社大学

秋季リーグ第1戦、対同志社大学。春季リーグ戦を優勝し、意気込んで臨んだ西日本大会では決勝で延長戦の末に敗れて2位となってしまった。チーム全員が優勝を目標としていただけに本当に悔しい結果であった。しかし自分たちの実力を再確認することができ、大目標であるインカレへ向け、より成長したいと思える大会でもあった。しかし、激闘の代償は大きく、主力選手が相次いで負傷してしまった。急遽ポジションを変更するなどして対応策をとったものの不安を抱えながら臨む秋季リーグとなってしまった。

立ち上がり関大は三回生田辺がサイドシュートを確実に決め、好スタートを切る。ディフェンスでも二回生GK出原が何度も好セーブをみせる。これを速攻につなげたいところであるが、攻撃でミスを連発し、流れに乗れない。逆にそのミスを相手の速攻に繋げられ、リードを許してしまう。関大も四回生山本輝のカットインなどで反撃するもミスが多く、流れを引き戻せない。結局前半を9対13と4点リードされて折り返すこととなる。

ハーフタイム、攻撃でリズムが作れていないために相手に速攻を許し、流れに乗れていないこと。ディフェンスでも粘り切れず、失点を許していることを指摘する。そして後半は今まで自分たちがやってきたことをコートで体現し、粘り強く戦い、必ず勝利することを誓い合って後半へと臨む。

後半に入ると前半同様にGK出原が好守をみせる。そこからの速攻で四回生西塚らが得点し、差を詰めていく。後半10分には1点差に詰め寄る。しかしそこからが粘れない。相手の強打を浴び、またズルズルと引き離されてしまう。関大も二回生石田らで反撃するも相手の勢いは衰えず、そのまま試合終了。24対30での悔しい敗戦となってしまった。

今日の敗因はチームとして粘れなかったことに尽きる。個々にはいいプレーも数多く見られた。ただそれがチームとして機能したかとなると疑問符が付く。ディフェンスで必死で守って速攻へと転じる。本来ならばそこで確実に得点してきたからこそこれまでは結果を残してきた。しかし今日はそこでラストパスのミスやノーマークシュートのミスとなり、相手に反撃を許してしまった。そのことが悔しい。最後のパスやシュートはそれは自分だけのボールではなく、チーム全員が繋いできたボールである。自分がラストパスやシュートを決めることでチームとしてすべてが機能するのである。今日の試合では個々がチームとしての役割を果たせていない。猛省せねばならない。

また今日の試合では主力選手の欠場の穴を埋め切れていない。要するにバックアッパーが力を出せていないと言えよう。確かに春季リーグ以降も故障者は出た。しかしこれまでは何とかその穴を埋めると同時に、よりよい形へと進化させてきた。だからこそチームとして成長できたのである。細心の注意を払っていてもケガは起こってしまう。それをカバーできるからこそ強いチームなのである。今まさにチームとしての強さが問われている。

次節も負傷者は復帰することは望み薄である。ならば皆がピンチをチャンスに変えてやるしかない。「自分がチームを勝たせるんだ!」それくらいの強い気持ちを持ってほしい。自らの100%を出し切ることを誓ってほしい。「人事を尽くして天命を待つ」この言葉を現実のものとしていきたい。

本日、応援に来てくださった皆様にはまことに不甲斐ない姿をお見せしてしましました。この敗戦はチームを仕上げきれなかった監督の私の責任です。次節はこの敗戦を糧にチームとして成長した姿を必ずお見せします。今後とも声援を賜りますよう何卒よろしくお願いします。

(男子部監督 中川昌幸)