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戦評

平成27年度関西学生秋季リーグ第2戦 対近畿大学

秋季リーグ第2戦、対近畿大学。前節、自滅ともいえる試合をしてしまい、黒星スタートとなってしまった関大。それから一週間、悔しさを晴らすべく全員で努力してきた。強打を誇る相手に対し、その成果が問われる一戦となった。

試合開始から関大は三回生田辺、恩塚が得点し、試合を優位に進める。しかし近大に強烈なミドルシュートを中心に反撃され、一進一退の攻防となる。途中、関大が抜け出す場面もあったが、終盤に連続失点してしまい、結局17対16と僅か1点のリードで折り返すこととなる。

ハーフタイム、試合を優位に進めてはいるものの、得点のすぐ後に失点してしまうようにディフェンスで粘れていないこと、そのために速攻が出ず、結果として点差を離せないことを指摘する。後半はディフェンスで粘り、速攻の得点を増やすこと、そしてチームとして勢いを取り戻すことを意識して後半へと臨む。

後半に入ると二回生永川を中心としたアグレッシブなディフェンスが機能し始める。そこでダッシュしたボールを主将西塚、二回生森川らが確実に得点し、ペースを握る。セットオフェンスでも二回生石田が強烈なミドルシュートを叩き込み、着実に加点する。ミスから相手の逆速攻を浴びるなど苦しい場面もあったが、関大がリードを保ってタイムアップ。32対28で今季初勝利を飾った。

今日の試合は勝てたもののかなり苦しかった。リードしているものの3点差、4点差と畳み掛けられずに相手に反撃を許してしまったことが最大の反省材料である。引き離せる場面は幾度もあったのにその都度ミスで相手に流れを渡してしまっている。この部分を修正せねば今後も苦しい試合が続くであろう。猛省するとともに練習で改善していきたい。

また28点という失点数が示しているようにディフェンスが不安定である。故障者に伴い、新しい布陣で臨んでいるがまだまだ連携不足といえよう。GKを含め、この部分も次戦に向けて改善せねばならない。そのためには練習中からもっともっとメンバー同士が声を掛け合い、自分たちでチームを形づくっていくことが重要である。これまで以上のコミュニケーションが求められよう。しっかりと取り組んでほしい。

今日の試合は苦しかったが、何とか勝ちきることができた。これが最大の収穫である。特に今日は主将の西塚が12得点するなど、四回生が意地を見せてくれた。それに呼応し、下級生が踏ん張ってくれた。このことがうれしい。やはりチームの中心は四回生である。四回生の奮起なくして巻き返しはありえない。試合で活躍するだけがチームに貢献する術ではない。練習での態度や雰囲気づくりなど、貢献する術はいくらでもある。これからも苦しい試合が続くだろうが、そのような一つ一つの行動がこれからの勝敗を分けよう。これを肝に銘じてチームを引っ張っていってもらいたい。

(男子部監督 中川昌幸)