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戦評

平成27年度関西学生秋季リーグ第3戦 対京都産業大学

秋季リーグ第3戦、対京都産業大学。前節、何とか勝利を飾ったとはいえ、28失点が示すようにディフェンス面はまだまだ不安定である。強打を誇る相手に対し、関大がどれだけ守ることができるかが焦点となる試合である。

スローオフ直後、関大は二回生石田、三回生田辺で連続得点し、ペースを握る。しかし、相手にタイムアウトを取られると流れが変わる。関大は攻撃でミスを連発し、それを速攻につなげられ、失点がかさんでいく。ついには逆転を許し、劣勢のまま前半を終える。13対16と3点のビハインドで前半を終える。

ハーフタイム、ディフェンスで守りきることができていないために速攻が出ず、相手にペースを握られていることを指摘する。後半に向けてディフェンス面を確認するとともに絶対に気持ちで負けず、勝ちきることを誓い合う。

後半に入ると二回生永川を中心としたアグレッシブなディフェンスが機能する。四回生GK清水も好守で盛り立てる。そこからの速攻で三回生恩塚らが得点する。次第に流れは関大に傾き、残り11分、一回生重岡が逆転のシュートを決める。このまま差を広げたいところであったが、決めるべきところで決められず、そこからは一進一退となる。同点のまま残り20秒、相手ボールとなったが勝利を信じ、相手ボールを奪いにいく。そこで主将西塚が相手ボールをインターセプト、それを速攻につなげる。タイムアップ寸前、田辺のミドルシュートがゴールに吸い込まれ、28対27で関大の劇的な勝利となった。

今日の試合は勝利することができたが反省点ばかりの試合だった。特にディフェンス面では反省点ばかりである。特に間を割られるケースが多い。全員が連動するという基本ができていないからであろう。次戦に向けてしっかり修正せねばならない。

また攻撃面でも反省点は多い。決めるべきシュートを決めきれていないことが最大の問題である。チームが全体的に不調な今、やるべきことをきちんとやることが復調に向けての必須課題である。しっかりと取り組んでほしい。

ただ今日の試合は勝ちきることができた。これが最大の収穫である。気持ちの弱いチームは絶対にこのような試合はできない。ビハインドの場面でも気持ちを切らさず、声を掛け合ったからこそ流れをこちらに引き寄せることができたのである。やはり絶対に勝負は気持ちである。このことを忘れずにこれからの試合につなげていきたい。

ここ3戦、思うような戦いができていないが少しずつだがチームは上向きとなってきている。次節以降も難敵が立ちはだかる。しかしピンチはチャンスである。この難局をクリアしていくことでよりチームは強くなる。苦しい戦いが続くだろうが、部員全員結束して前に進んでいきたい。

(男子部監督 中川昌幸)