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戦評

平成28年度関西学生春季リーグ第1戦 対天理大学

いよいよ2016年シーズンがスタートする。春季リーグ第1戦の相手は天理大学。昨秋、2部より昇格してきた相手であり、力はまったくの未知数である。昨秋は同様に昇格してきた同志社大に苦杯を喫しており、大いに警戒してゲームへと臨んだ。

立ち上がり関大は全員が動きが硬く、ミスが目立つ。しかし、四回生GK衣笠がチームを引き締めるかのようにファインセーブを連発し、失点を許さない。それに応えるかのように二回生重岡、四回生田辺らがゴールネットを揺らし、ペースを握る。その後も主将恩塚らのゴールでペースを握り続け、13対6と7点リードで前半を折り返す。

ハーフタイム、GK衣笠を中心とするディフェンスが機能しているためにペースを握れていることを評価するとともに、7点リードしているもののまだまだミスが目立つこと、そして後半も前半以上に内容にこだわることを確認し合って後半へと臨む。

後半に入っても絶好調の衣笠が好守を見せ続ける。そこからの速攻で四回生森脇、初出場の一回生下柳らが得点し、大きく差を開ける。終盤は交代で入った三回生植松の連続ゴールなどでペースを渡さず、29対13で関大の勝利となった。

今日の勝因は何と言っても13点に抑えたディフェンスに尽きる。特にGK衣笠は序盤オフェンスで波に乗れなかった場面でファインセーブでチームを盛り立ててくれた。大いに評価されよう。また初戦の緊張からか序盤は声が出ず、足も動かない場面が目立ったが、時間とともに解消された。これを立ち上がりから続けることでよりチームは進化しよう。心がけていきたい。

一方、オフェンスでは反省点が多々ある。特に後半、交代で入ったメンバーには大いに不満が残る。同じ場面で同じミスを繰り返している。この部分には猛省を促したい。自分の仲間に試合に出たくても出れない、ユニフォームを着たくても着れない者がたくさんいることを思い出してほしい。試合に出るからには、ユニフォームを着るからには、やらねばならぬことがある。それができなければユニフォームを着る資格はないのである。猛省するとともに捲土重来を期し、研鑽に努めてほしい。

反省点は多々あったが、昨秋つまづいた初戦を取れたことは大いなる収穫である。次戦に向けて反省すべき点はしっかりと反省し、準備したい。そして今回以上の内容の試合をし、チームとして成長していきたい。

(男子部監督 中川昌幸)